太陽は罪な奴

この間、休みを利用して新江ノ島水族館に行ったんですけど、すごいのな、なにがすごいって江ノ島の海が。 水族館の裏手はそのまま砂浜になっていて、海の家が立ち並んでいて、水族館を鑑賞した後もひょいと海の家に行ってご飯を食べられたりするんですけど、…

夏の魔物

夏といえばホラー、という感覚が実のところよくわからない。 怖い話やなんかを聴いて怖い思いをして、ぞーっとなってなんや寒くなったわ、暑いに夏にはこれが一番やな、となるために夏はホラーなんだと思うけど、あいにくデブにそれは通用しない。 例えばお…

うんこ5分前仮説

もしこの世界が5分前に作られたものだとしたら。 そんな思考実験を「世界五分前仮説」ということを知ったのはインターネットにそう書いてあったからだ。これは「この世界は実は5分前に始まったのかもしれない」という仮説で、どちらかといえば哲学の部類に入…

セミと秋ナスとイチローあとなんか長い話

職場の上司から届いたメールには、長々と業務の指示に関する記述が書かれていたのだけど、その文末に以下のような意味不明な文章が書かれていた。 「3つの果実があったとします。その果実はどれも甘くみずみずしい。あなたはそれを食べる日を楽しみに待って…

カラカッサの屈辱

長い人生において人は幾多の危機に晒される。それが生命の危機だったり、社会的地位の危機だったり、自分の何らかの危機を脅かす状況に直面することがある。果たして僕らはその危機を乗り越えるだけの準備をしているかと言われれば、答えはNoである。なぜな…

宇多田ヌケル

名古屋の繁華街、新栄にある老舗のファッションヘルス、「宇多田ヌケル」が業界に与えた影響は凄まじいものだった。 宇多田ヌケルの下の階に宇多田ヌケル2が入っていることからも、明らかに業績好調で増店されたことが伺える。このネーミングセンスはただた…

何度目の青空か

(本日は作者取材のため休載です。リライトでお楽しみください。) JR中野駅から西へと続く中央線の真っ直ぐさは、時に愚直で時に効率的でまるで人の生きる道のようだと感じる。そう、これはまさに人生なのだ。 車内では多くの人が思い思いに過ごしている。ス…

ファッション用語の基礎知識

ファッション用語といえば「ケミカルウォッシュ」と「ボンタン」しか分からない僕だけど最近のファッション用語は特に意味が分からない。そんな折、こんな記事が目に留まった。 〈実は意味が分からないファッション用語ランキング〉 1位 ノームコア 59.0%2…

人のデブを笑うな

言うに及ばず僕はデブなわけなんですけど、君たちは僕のデブを嘲笑うわけじゃないですか。手の画像を映し出しただけで「手がデブ」なる謎の価値観を持ち出して僕をデブだと嘲笑う。それはあまり良くない行為だとわかっているか。 なんというんでしょうか、ま…

誕生日を緑色の水槽に詰め込んで

誕生日はめでたいものなのか、という点は十分に議論の余地がある。 例えば幼い子供が年齢を重ねるということはそれはそれで嬉しいものである。無事に一年を過ごすことができたという点で誕生日を祝うことになんら疑問はない。幼子の誕生日を祝う行為は、親自…

時間の矢をゴミ箱に投げ捨てろ

時間は矢のように過ぎていくから、失った時間はもう二度と取り戻せないから、だから僕らは無駄なく日々を生きていかなければならない。そう、目標に向かって前進、1秒だって無駄にはできない。漠然と生きている時間なんて僕らにはない。 こんな考え方は非常…

幸せの青い鳥

物事が想定内であるか想定外であるか、考えるとほとんどが想定内ではないだろうか。なぜならば、想定の中か外かで論じられるような物事は、そもそも想定されていることが多い。想定はされているが対処はされていない、そういった物事を想定外と呼んで責任転…

牛丼は星より遠く

自分の意思を貫くこと、これはなかなか難しい。 そもそも、この世にいる全ての人間が自分の意思を貫いたらどうなるか。ちょっと考えればすぐに分かるが、おそらく社会システムが成り立たないだろう。つまり、この現代社会は各個人が意思を貫かないことで成り…

僕とカエデの7曰間

業務曰誌 ○月×曰(月) 早朝より受信箱にメッセージが届いていた。 「今曰は先輩に相談あるんですけどいいですか?僕らの仕事はなんのためにあるのでしょうか?」 どうやらまた道に迷っているようだ。彼は考えすぎな傾向がある。すぐに返信のメッセージを送…

消しゴムに願いを

雨の日はお昼ごはんにラーメンを食べに行くことにしている。いつもとは違う道を傘を差しながら歩いていき、微妙にまずいラーメン屋に行く、そういうルールにしている。 坂道を少し降りた場所に小学校が近いからか、あまり交通量の多くない道路なのに不似合い…

それでも暮らしは続くから全てを今忘れてしまう為には全てを今知っている事が条件で僕にはとても無理だから一つづつ忘れて行く為に愛する人達と手を取り分けあってせめて思い出さないように

これは夢ですか? 目が覚めると僕のチ○ポが見知らぬ女性の口の中! お姉ちゃんは僕と相部屋にも関わらず友達(狭いのに2人も!)を呼んでよく宅飲みをするんです! 僕が寝ている横で。翌朝、目を覚ますと見知らぬお姉さん2人に挟まれて寝ているではありません…

鼻歌オーケストラ

テーテーテテッテテテテテーテッテ テーテテテ 先日からこのメロディーが頭から離れない。こういうときに文章ってのは上手に伝わらなくてもどかしく、限界、みたいなものを感じるのだけど、なんとか頑張って表現してみると、多分CMかなんかで流れている曲で…

推し麺

髪を切っている時の会話が苦痛で仕方がない。 ほとんど知らない人と会話をするのが苦手だ。最近になって気が付いたのだけど、そもそも僕は相手がある程度僕のことを知っている、という前提の上でしかコミュニケーションが取れない。ほとんど僕を知ってくれて…

夏の匂いを残してパンツが消えた

セミの声がいつもより大きく感じられた。まるで耳鳴りのようだ。金属剥き出しの錆びついた階段をカンカンと昇る。 「いやーまさかあんなところで会うとはな」 「偶然ってすごいな」 たまたま夕飯を買いに行ったスーパーで横田にあった。2年ぶりだった。もう…

あの娘ぼくが舛添都知事についてきいたらどんな顔するだろう

このブログにおいて政治的な意見や立場を表明するつもりは毛頭ない。なのであえてぼやかせて特定されないように配慮して書くけど、どこかの都道府県の都知事が辞職届を提出したらしい。一連の金にまつわる疑惑や公私混同問題に関する追及に押された形だ。 こ…

ポイント2倍デーは他の日がポイント半分で損ということだ

近所のドラッグストアで買い物をした。決して誤解しないで欲しいのだけど、別に痔が悪化したからポラギノール的なものを購入したわけではない。大人の男の必需品的な、ウルオス?みたいな肌のケアっぽいものを購入した。決してポラギノール注入軟膏ではない…

ひとりぼっちレジスタンス

職場のご老人軍団のパソコン駆け込み寺みたいな存在になってしまっている。 僕は学生時代にプレゼンなどをOHPでやってきた最後の世代で、業務に関する技術の変遷、その激動の変化をリアルタイムで見続けてきた世代だ。あっという間に多くの業務はパソコンと…

競馬に負けた夜は

「恋をした夜は全てが上手くいきそうで」そう歌ったのは江口洋介だっただろうか。恋をした日の高揚感、浮かれ具合、まるで全てが自分のために成立しているような根拠不明の万能感、正体不明の無敵感、これらを的確に現した良い歌だと思う。 それとは逆に、「…

はじまりはいつも雨

新しい季節はいつだって雨が連れてくる。 人は傘をさすとどうしても俯きがちに歩いてしまうものだ。きっと、僕らは空から落ちてくるものを遮るようにはできていない。空から落ちてくる物は全て恵みだ。だからそれを遮る傘ってやつは何となく居心地が悪いもの…

手のひらのタイムマシン

お金がない。競馬に負けてお金がない。 お金がないというのは切実に苦しいもので、異様に四苦八苦する緩やかな地獄だ。バカな自分を呪うことすら何とか金にならないか、時給が発生しないか、時給200円くらいでもいいから、と夢物語を漠然と考える一方で、現…

大切なことはみんなタブクリアが教えてくれた

タブクリアという飲料が存在していた。 何やら病院の待合室などに置かれがちな出所不明の自動販売機に置かれているような正体不明のコカ・コーラみたいな印象を受けるが、正式にコカ・コーラ社から発売されたコーラで、コーラといえばどす黒い印象があるでし…

走るべきか。歩くべきか。

関東甲信越地方でも梅雨入りが発表され、傘が手放せない季節となってきた。ずっと降り続く雨なら問題ないのだが、降ったり止んだりを繰り返す雨は非常に厄介だ。降っていないタイミングで外に出ると確実に傘を忘れてしまうからだ。 そうなると、今度は降って…

信じるだけど信じるじゃない

信じるに足るものを信じる行為は厳密に言えば「信じる」ではない。 それはデーターに裏打ちされた打算であり傾向分析に過ぎない。過去の事例に照らし合わせ、そうであるという結論を導いたにすぎない。真の「信じる」とは信じるに値する要素が一切ないにも関…

恋はわざび味のように

ピッ、ピッ、ピッ! 「お会計1280円になります」 「1280円、ちょうどお預かりいたします。ありがとうございました」 「いらっしゃいませ、あれ?」 「やほ」 「どうしたの?家この辺じゃないでしょ?」 「ちょっとねー。すごいねーほんとにスーパーで働いて…

セロリを八尺

話題の領域が違う、というのはここまで根本的に悲しいものなのだと実感した。 意識の高いっぽいひとが集まる交流会にて、なぜか人数合わせて参加していた僕は戸惑っていた。彼らの会話が分からないのだ。同じ言語を操っているはずなのに、彼の言っていること…