チンポの中の小銭

NikkiSonic2020という名のpatoさんのひとり相撲をご覧の皆さまこんにちは。フリーライターのヨッピーと申します。今回は主催のpatoさんに代わり、代打日記を務めさせて頂きます。

僕が代打日記を書くにあたって、まずこの「代打日記」というシステムについて触れておかなければいけません。

太古の昔、まだブラキオサウルスが陸上を闊歩していた頃、インターネット上では「テキストサイト」と呼ばれる文章がメインのコンテンツ、今でいう所のブログのようなサイトが隆盛で、一切日光を浴びていないであろう、青白い顔をしたオタク達が「デュフフ」とか「コポォ」などと言いながら夜な夜なキーボードを乱打しながらそのサイトを更新していたのであります。

ただし、そういったオタク達がこぞって書いていたのは今のブログ記事のように「インフルエンサーになろう!」とか「月収〇〇万円を簡単に達成する方法!」みたいな、いわゆるお役立ち記事みたいなものでは一切なく、あくまで「日記」であって、「サザエさんのタイ子おばさんはマジで抜ける」とか「おっさんがスクール水着を着てみた」などなど、IQが限りなくゼロに近い、知性のカケラも無い駄文ばかりがインターネットの海に流されておりました。恥ずかしならが僕自身も「空想上でバイト先の店長を惨殺する日記」みたいなものを書いていた事を記憶しています。

中には今でいうTwitterの裏垢のように、ミニスカサンタのコスチューム(ただし顔にはモザイク入り)の写真をアップしながら、夜な夜な「今日は〇〇の××でおセックスしました♪」みたいな日記を書く女性管理人の方もいらっしゃり、そういう方の掲示板には「△△さんは今日も素敵ですね^-^オフ会しないんですか?(笑)」みたいなコメントを毎日欠かさず書くまくるオフパコ狙いのオタクどもが大量に発生したりもしておりました。

僕も「こんなやり口なら簡単にアクセス稼げそうでいいな」と思い一念発起、知人の女性に頼み込んで撮って貰った胸の谷間のアップ写真を管理人のアイコンにしたサイトを3時間で完成させ、その後スケベ日記をつづり始めた所一瞬でアクセスカウンターが爆発し、毎日毎日、大量のヤバい感じのメールがメールボックスに殺到したのでドン引きしたことを覚えています。

そんなテキストサイト界隈で一時期流行ったのがこの「代打日記」というシステムでして、今で言えば「オモコロ」のライターがデイリーポータルZで記事を更新し、デイリーポータルZのライターが「オモコロ」で記事を書くようなものです。

その頃はけっこう頻繁にその「代打日記」が行われていた記憶があるのですが、あまりやすぎると、

・その人の文章を読みに来たのに、赤の他人の文章が表示される
・仲良しアピールっぽくてちょっと気持ち悪い

みたいな理由から「慣れ合うな」「クズ」「お前の日記なんて読みたくない」などとボロカスに叩かれる可能性もあります。

ただし、代打して貰う側、代打する側双方にとって「新規の顧客を掴めるチャンス」でもあるわけですから、「代打日記を書く」となると結構気合を入れて自分をアピールする必要があったことも事実です。

つまり、今日この代打日記のタイミングで、僕は僕自身のアピールをする必要があるわけで、「果たして何をアピールするべきか?」「僕が他人に誇れるものってなんだ?」と6時間ほど悩んだのですが、僕にはひとつ、他人に誇れる特技があることを思い出しました。

それが……、

チンポの皮が異常に伸びる事です。

これは、本当に、マジで「世界一なのでは?」と思うくらいには伸びます。
「それって、お前が勝手に言ってるだけでしょ?」みたいな意見ももちろんあると思うので、ひとつ、思い出話をさせてください。

あれは僕が会社員を辞めてすぐの頃です。

「ヨッピーが会社を辞めたから祝ってやろう」そんな理由で開かれた、引っ越し先の僕の新居に集って開催された飲み会だったように記憶しておりますが、開始から3時間も経つといつもの通り僕が泥酔しはじめる一方、友達同士がくだらない事で論争になり、ちょっと険悪なムードになりつつありました。

まどマギは典型的なループ物でシュタインズ・ゲートの影響が~」

「それを言うならYu-noに触れないのはおかしい」

など、早口でまくしたてる友達に囲まれた僕は、すぐに「ここでチンポ出したらウケるかな」みたいな思考をするようになりました。

僕は基本的に「チンポを出すとなんとなく場が丸くおさまる」という、人生における哲学を持っているからです。

しかし、「まあまあ、これでも見て落ち着きなよ」とチンポをボロロンと出したところで、ハッキリ言って僕の友人は僕のチンポなど見飽きているので場がおさまるとは思えません。

僕は小手先のテクニックに頼りすぎていて、「険悪なムードでチンポを出す」というハック術がコモディティ化してしまったのであります。

そう考えた僕は、こうつぶやいたのです。

「俺さ、たぶんチンポの皮が世界一伸びるんだよね」

「またなんかわけのわからないことを」そんな顔をしながら友人が僕の方をチラッと見たのですが、

やはり「結局すべての作品は何かの模倣で~」などと再び論争がはじまったので、僕はおもむろに自分の財布に入っていた小銭を全て机の上にブチまけ、

「これが全部、チンポの皮に入る」と宣言しました。

「え?本当に?」と、ここで論争が止まりました。

小銭の数を数えてみた所、

500円玉が1枚、
100円玉が12枚、
50円玉が2枚、
10円玉が8枚、
あとは5円玉と1円玉が1枚ずつ、合計1886円の小銭の山です。

「これはきつくない?」まあまあの小銭の山を見て友達が言います。
「いや、無理でしょ」もうひとりの友達も論争をやめて僕の方に向き直ります。

「じゃあ、見ててよ」

変な病気になっても怖いので、一度洗面所で洗って綺麗になった小銭を、
広げたチンポの皮に収納していきます。

「すげえ!どんどん伸びる……!」

「うおおおお……!全部入った!」

「むしろまだ余裕あるんじゃね?」

「おい!お前も小銭出せ!」

「バカ野郎!ちゃんと洗ってこいよ!」

そうやって友達から集めた小銭をどんどんチンポに収納していき、
最終的には100円玉を10枚追加、2886円もの小銭をチンポの皮に収納することに成功したのです。

「すげえ!これもう財布じゃん!」

小銭でパンパンになったチンポを見ながら友達が歓声をあげます。

「小銭だけじゃないぜ」

そう宣言した僕が、今度は近くにあった100円ライターを綺麗に収納して見せつけたのがハイライトでした。

「うおおお……!これはマジで世界一かも……!これ、入るか……?」

「いてててて!!ライターなんて絶対入んねえよ……!」

この話を聞いて、「さすがにそれは盛ってるのでは?」「作り話じゃね?」と思う人もたくさんいると思います。それももっともな話ですが、僕がここでアピールしておきたいのは、

・ヨッピーがチンポの皮に100円ライターを入れたのはこの時だけではない

という事です。
この特技がまあまあウケ、味をしめた僕は幾度となく、
飲み会でこの「チンポの皮に100円ライターを収納する」という特技を見せつけているので、恐らくはこの「ヨッピーのチンポの皮には100円ライターが入る」という事実の証人になってくれる人は、何十人といるはず……!

更に言えば、小銭を入れる遊びもたくさんやりました。いまだかつて僕より多くの小銭を収納する事に成功した人に会ったことはありません。やはり、世界一ではないか?と思うのであります。

※ちなみに、その場にいる人達から集めた小銭をチンポの皮に入れるので、
「じゃあ、返すわ」といってお金を返すとだいたいみんな嫌そうにします。

・・・

最近の騒動の影響で、全国のライブハウスが倒産の危機を迎えていて、僕が散々お世話になった新宿のロフトプラスワンも大打撃を受け、現在ですでに7000万もの損失をかぶっているそうです。

そこで、騒動が落ち着いたアカツキには、そのロフトプラスワンで、「真夜中の下ネタ祭り」と称したイベントを開催、その中のコーナーで「ヨッピーがチンポに100円玉を入れてギネス記録を狙う会」というのを行いたいと思っております。

僕のチンポの皮に、限界まで、パンパンに収納した100円玉を、運動会の玉入れみたいな感じで「ひとーつ!」「ふたーつ!」と会場が一体となって数える、そんな大団円のコンテンツを行うつもりですので、その際は皆さんのご参加をお待ちしております。